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2008年10月10日 (金)

「しまなみ海道スリーデーマーチ」初日

 この月始、今治~尾道間の「しまなみ海道」を三日間で完歩するという「しまなみ海道スリーデーマーチ」に参加してきた。 以前に愛媛の西条に赴任していた折より興味のあった海道で、JRや車専用の児島~坂出を結ぶ本四架橋よりも関心を抱いていた。

 大会の前日、4年振りで今治の地に立ってみて驚いた。 支社がある松山と西条の行き来に景色眺めだったり、今治の支部に寄ったりしたことはあるがそれは車を使用してのことだった。 今回は自前の足だけ。 夕方、というより夜の帳も下りはじめた7時過ぎ、JR今治に降りたった。 既に暗くなっている駅前通りは人通りも途絶え、車も時折行き交う程度。 投宿先のホテルへ急いだ。 途中、本来明るい筈の商店街はシャッターの音が聞こえ、見るともう閉ざされてしまっている店舗もあって広い商店街は閑古鳥が所在を求めているようだった。 沖縄料理の店が1軒開いていたが客の姿が見あたらない。 「なんと!、これが商店街か」と半ば同情にも似た思いを抱かざるを得なかった。 

 如何に造船とタオルのた町とはいえ西条よりは、との思いは間違っていたようだ。 まだまだ西条のほうが賑やかなのではないか。 チェックイン後、投宿先から飲食店の案内図を貰って再び外に出てみたが、やはり静けさが暗闇を際立たせている。 地図を頼りに探してみるが、店内には客の姿がいても疎らで入るのが躊躇われる。 一時間近く彷徨った挙句、一軒の「うどん屋さん」で夕食ということにした。 食後、例の商店街のアーケード下に行ってみると、何と信じられないことだが其処はもう殆ど深夜の状態だった。 

 翌朝、スリーデーマーチに参加の他のウォーカー達と狭い席を譲り合いながら、投宿先が用意した朝食を摂って 主会場の今治城に向かった。 他の宿泊所からだろう、今日に備えた服装のウォーカー達が、会場に向け集まりだしているのが見られた。 

 藤堂高虎が縄張りをした今治城跡が主会場で、其処は既に全国から集ったウォーカー達で埋まり、或いは受付(当日・事前)やその日の荷物や次のスタート地点までの荷物預かりでごった返していた。 メインステージでは主催や後援など出発式の準備が進められている。 

 「事前受付」の受付場所に並んで手続きを済ませ、受け取ったゼッケンに出身地と参加コース巣のkm数、名前とメッセージを書き込む。 今回は「観歩de完歩、楽しく」と書き込んだ。 このゼッケンは、歩行中ふれあいのきっかけともなる。 出発式の準備が整い今治市長と朝日新聞大阪支局長の挨拶と愛媛県ウォーキング会長の檄で、好天に恵まれた9時、30kmコースの出発!上空では朝日新聞社のヘリが近くに寄りまた遠くからと飛び回り、会場の模様を新聞、TV用のカメラに収めていた。 

 スタートから5㎞ぐらいは皆さん先を争うようにして元気がいいが(私も初めての参加のときはそうだった)、10㎞近くにもなるとそれぞれがバラバラになってえくる。 そこから本当の意味での楽しみの歩行になる。

 四国本島(と、呼ぶのかどうか)と、しまなみの大島とを結ぶ「来島大橋」は世界初の三連吊橋だそうで、その威容は絵ハガキや紹介写真で想像するよりも壮観なものだった。 覗き込む眼下には瀬戸内の穏やかな海があり、よく晴れた蒼い空を深い碧に写し、時には止まっているかの如くゆったりと円を描くように動き、海底部を形取るかのようにした潮の流れは鳴門の渦潮とはまた違った趣を伝えるものであった。 目を上げて遠望すると点在する島々の濃い緑がシルエットになりコントラストを演出したり、然り気無い描きようはその直中にあって闊歩する私に絶景を満喫させるものだった。 

 大島に渡り下界に降りていくと船で渡ってきて亀老山展望台から降りてきた10kmコース組みと擦れ違い、下田水港。 大島の船着き場の向かいにある「よしうみいきいき館」前が中間チェックポイントであり昼食場となっていた。 今日初めてのチェックポイント。 軽い満足感に浸りながらスタンプを押印してもらう。 続いてお昼のお弁当を頂き日除けのテントに休息の場を得て弁当をほおばった。 来島大橋を渡る直前の「接待所(このy大会での給水ポイントの名称)」で頂いたと同じみかんも貰い、器量はいま一つもおそらく捥ぎたての味は格別、産地ならではのアジを楽しんだ。

 テントから、今渡ってきた四国の島を眺め、今治と島との行き来を生業としているだろう人達と車を載せた生活感溢れるフェリーを見送りながら、パクつくお昼もまた格別なものだった。 

 食後の正午前に後半のスタート、島の西側から吉海(よしうみ)港を通り「よしうみバラ公園」を経てゴールの伯方島に向かった。 バラ公園からは緩やかな上り坂が続いて上りきる辺りに朝日新聞のCM部隊が給水サービスで待ち構えていた。 途中、ゴール後それぞれ予定の宿泊先に送り届けてくれるバスが難題もゴールに向かって通り過ぎていった。 

 瀬戸内、しまなみと言えば旧くから村上水軍と石材の切り出しは切り離せない縁にある。 あちらこちらに村上水軍縁の案内図や宮窪医師文化運動公園があった。 時間があれば入ってみたいという衝動と取り敢えずゴールしてから、の葛藤を覚えつつ同じペースで歩を進めていった。

 長い下り坂がしまなみの海に呑み込まれる辺りを左折して伯方・大島大橋を渡ることになている。 やがて宮窪港が見えるようになると先を進む人影があるいは消えたりあるいは現れ左へと進むのが見え出した。 

 この大会で4度目の参加だが、コースが分かると歩きやすいしポイントが見え出すと力が甦ってくるものだ。 接待所に着くと冷水かスポーツドリンクあるいはお茶の他にも幾種類もの糖分補給用の飴やみかん、此処ではせっせとナシを剥いてのもてなし。 俄然力が漲る。 

 この大会の特徴は「接待所」にあるのでは、と感じた。 流石に四国四十八ヶ所巡礼の地である。 接待は堂に入ったものでツボを心得ていて痒いところにまでもてなしの気持ちが行き届いている。 

 前方には日本初の補鋼箱桁吊橋、伯方・大島大橋が姿を現している。 渡る前に橋桁をの下部を見ると大きな箱の上に桁と橋が乗っかっているように見える。 

 伯方・大島大橋を渡ると塩の伯方島。 橋から見渡すと前方左にゴールらしい私設、人の動きが見えてくる。 もう少しで30km完歩だ! 橋を渡りきると国道までは下り坂、交差させる足ももどかしくさらに足取りを進めて国道に下り立つと、案内のボランティアの人が「此処を右にもう少し進んで、左側がゴールです」と教えてくれた。 「ご苦労様です」と謝意を表して答えた。 

 2時過ぎにゴール。 ゴールでは続々とゴールしてくる人が、ゴールのスタンプを捺してもらいこの日の完歩証と伯方名産の伯方の塩見本を貰う。 あとはテントに備えられたアンケートに答えなが伯方塩の羊羹や飴を頂き、冷水や冷茶を飲み干した。 とても清々しい大満足の30㎞だった。

 3時の臨時今治行きのバスに乗り込み明日に備えることにした。 何と今治駅までの所要時間は30分も掛からないという。 所要時間ではない、その間こんなに素晴らしい景観を肌で感じ取ってきたのだ。 バスの中で今日一日の疲れを癒すとともに清々しい開放感を味わった。 

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